認知症の種類と初期症状【早期発見のサインを専門相談員が解説】

・認知症・医療

「最近、親の物忘れがひどくなってきた…」
「これって認知症のサイン?それとも老化?」

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この記事は「認知症の種類」と「物忘れとの違い」を整理する記事です。症状チェックは初期症状チェックリスト、MCIはMCI・コグエボの解説、家族の対応は認知症の方への接し方で確認できます。

このような不安を抱えているご家族は
とても多くいらっしゃいます。

認知症は早期に発見して適切なケアをすることで
進行を遅らせたり、
本人・家族の生活の質を守ることができます。

しかし認知症にはいくつかの種類があり、
それぞれ症状や進み方が異なります。

この記事では、福祉用具専門相談員として15年間、
多くの認知症のご利用者・ご家族と関わってきた経験をもとに、
認知症の種類と初期症状、
早期発見のためのサインをわかりやすく解説します。

この記事でわかること
・認知症と普通の物忘れの違い
・認知症の主な4つの種類と特徴
・早期発見につながる初期症状のサイン
・気になったときにとるべき行動

認知症と普通の物忘れの違い

年齢を重ねると物忘れは誰にでも起こります。
しかし認知症による物忘れは
加齢による物忘れとは性質が異なります。

加齢による物忘れ

・体験の「一部」を忘れる
・ヒントがあれば思い出せる
・自分が忘れたことに気づいている
・日常生活に大きな支障はない

例:「昨日の夕食、何食べたっけ?」
 → 言われれば「あ、そうだった!」と思い出せる

認知症による物忘れ

・体験したこと「全体」を忘れる
・ヒントを出しても思い出せない
・自分が忘れたことに気づいていない
・日常生活に支障が出てくる

例:「昨日の夕食、何食べたっけ?」
 → 「昨日、夕食を食べたこと自体」を覚えていない

最も大切な見分けポイント

⚠️ 認知症の物忘れは
「体験そのものがすっぽり抜け落ちる」のが特徴です。

「さっき食事をしたのに、まだ食べていないと言う」
「同じことを何度も繰り返し聞く」

このような様子が見られたら
認知症の可能性を疑ってみましょう。

認知症の主な4つの種類

① アルツハイマー型認知症

認知症の中で最も多く、
全体の約70%を占めます。

脳にアミロイドβというタンパク質が
蓄積することで脳の神経細胞が
徐々に壊れていきます。

主な特徴
・記憶障害から始まることが多い
・ゆっくりと進行する
・初期は最近の出来事を忘れやすい
・進行すると昔の記憶も失われる
・女性に多い

初期のサイン
・同じことを何度も聞く・話す
・約束や大切なことを忘れる
・置き忘れ・しまい忘れが増える


② 血管性認知症

脳梗塞や脳出血などで
脳の血管が詰まったり破れたりすることで
脳細胞が障害されて起こります。

主な特徴
・「まだら認知症」が特徴
 (できることとできないことがはっきりしている)
・感情のコントロールが難しくなる(感情失禁)
・脳卒中の後に突然発症することが多い
・男性に多い

初期のサイン
・急に怒ったり泣いたりする
・歩行がゆっくりになる・つまずきやすくなる
・脳卒中後に記憶力・判断力が低下した


③ レビー小体型認知症

脳にレビー小体というタンパク質が
蓄積することで発症します。

主な特徴
・リアルな幻視(人・虫・動物が見える)が特徴
・パーキンソン症状(手の震え・歩行障害)
・睡眠中に大声を出したり暴れたりする
・症状の波が大きい(良い日・悪い日がある)

初期のサイン
・「部屋に知らない人がいる」と言う
・夢を見て大声で叫ぶ・体を動かす
・転びやすくなった


④ 前頭側頭型認知症

脳の前頭葉・側頭葉が萎縮することで
発症する認知症です。
「ピック病」とも呼ばれます。

主な特徴
・記憶よりも「人格の変化」や
 「行動の異常」から始まることが多い
・比較的若い年齢(40〜60代)で発症することも
・同じ行動を繰り返す(常同行動)

初期のサイン
・急に礼儀やマナーを守らなくなった
・万引きなどの反社会的な行動をする
・毎日同じ時間に同じ行動を繰り返す
・感情が乏しくなった

早期発見・早期対応が大切な理由

認知症は早期に発見するほど
できることが増えます。

① 進行を遅らせる治療ができる

アルツハイマー型認知症には
進行を遅らせる薬(アリセプトなど)があります。

早い段階から服用を始めることで
症状の進行をゆるやかにすることができます。

② 本人が意思決定できるうちに準備できる

初期段階では本人の判断力が保たれています。

・今後の介護についての希望
・財産・お金の管理方法
・どこで最期を迎えたいか

などを本人が元気なうちに
家族で話し合っておくことができます。

③ 家族が心の準備と知識を得られる

早期に診断がつくことで
家族も認知症について学び
適切なケアの準備ができます。

「なぜこんな行動をするの?」という
戸惑いや怒りが
「認知症の症状だから」という
理解と受容に変わります。

気になったらまず「かかりつけ医」へ

「もしかして…」と思ったら
まずはかかりつけ医に相談しましょう。

必要に応じて
・もの忘れ外来
・神経内科
・精神科・神経科

などに紹介してもらえます。

⚠️ 「まだ大丈夫」と様子を見すぎると
対応できる選択肢が減ってしまいます。
早めの受診が本人・家族両方を守ります。

## よくある質問

Q. 認知症は遺伝しますか?

A. 一部の認知症(若年性アルツハイマーなど)では遺伝が関係する場合がありますが、多くの場合は遺伝だけで発症するわけではありません。生活習慣・運動・社会参加などが発症リスクに大きく影響することがわかっています。

Q. 認知症は何科を受診すればいいですか?

A. まずはかかりつけ医に相談するのがおすすめです。必要に応じて「もの忘れ外来」「神経内科」「精神科・神経科」を紹介してもらえます。かかりつけ医がいない場合は地域包括支援センターに相談すると適切な医療機関を案内してもらえます。

Q. 認知症の予防はできますか?

A. 完全な予防は難しいですが、発症リスクを下げる生活習慣があります。①適度な運動(週3回以上の有酸素運動)②バランスのよい食事③人との交流・社会参加④趣味や知的活動⑤良質な睡眠⑥高血圧・糖尿病などの生活習慣病の管理。これらを日頃から意識することが大切です。

Q. 認知症と診断されたら介護保険は使えますか?

A. はい、使えます。認知症と診断された場合も要介護認定を申請できます。認定を受けることでデイサービス・訪問介護・施設入居など様々なサービスが利用できるようになります。まずはお住まいの市区町村の窓口か地域包括支援センターに相談してみてください。

Q. 本人が「病院に行きたくない」と言います。どうすればいいですか?

A. 認知症の初期では「自分はおかしくない」という意識が強く、受診を拒否することがよくあります。「物忘れの検査」「健康診断の一環」として誘うと受け入れてもらいやすいです。どうしても難しい場合は地域包括支援センターや認知症の専門相談窓口に相談してみましょう。

迷ったらこれ:今すぐ使わなくても、必要になった時の選択肢を先に知っておくと落ち着いて対応できます。

気になる商品やサービスは、下のリンクから確認してください。

不安が強いテーマほど、早めに選択肢を確認しておくと家族の負担を減らしやすくなります。

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以下のリンクには広告・アフィリエイトを含みます。認知症が疑われる症状がある場合は、脳トレ用品や本だけで判断せず、まず医療機関や地域包括支援センターへ相談してください。関連書籍やパズルは、家族が理解を深める補助として活用しましょう。

まとめ:早めの気づきが本人と家族を守る

認知症についてのポイントをおさらいします。

✅ 認知症の物忘れは「体験ごとすっぽり忘れる」
✅ 認知症には主に4つの種類がある
 ・アルツハイマー型(最多・記憶障害から)
 ・血管性(まだら症状・感情失禁)
 ・レビー小体型(幻視・パーキンソン症状)
 ・前頭側頭型(人格変化・行動異常)
✅ 早期発見で進行を遅らせる治療ができる
✅ 気になったらまずかかりつけ医へ

「おかしいな」と感じたときの
その直感はとても大切です。

認知症は早期に対応するほど
本人の尊厳を守りながら
より長く穏やかな生活を続けることができます。

一人で抱え込まず、
まずはかかりつけ医や
地域包括支援センターに相談してみてください。

🧠 認知症の不安を感じたら
お近くの「認知症初期集中支援チーム」や
「地域包括支援センター」に気軽に相談できます。

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・デイサービスとデイケアの違いとは?
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