介護おむつ・排泄ケア用品の選び方【専門相談員が種類別にわかりやすく解説】

・介護用品レビュー

「介護おむつって種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」
「本人のプライドを傷つけずに使ってもらうにはどうすればいい?」

排泄ケアは在宅介護の中で
最もデリケートで、
ご家族が悩みやすいテーマのひとつです。

用品の種類を間違えると
・漏れてしまう
・肌がかぶれてしまう
・本人が嫌がって使ってもらえない

といったトラブルにつながることもあります。

この記事では、福祉用具専門相談員として15年間、
多くのご利用者・ご家族の排泄ケアをサポートしてきた経験をもとに、
介護おむつ・排泄ケア用品の種類と選び方を
わかりやすく解説します。

この記事でわかること
・排泄ケア用品の種類と特徴
・本人の状態に合った選び方
・肌トラブルを防ぐポイント
・介護保険が使える用品について

排泄ケア用品の種類と特徴

① テープ式おむつ

寝たままの状態でも交換できる
おむつです。

こんな方に向いています
・寝たきりや起き上がりが難しい方
・自分でトイレに行けない方
・夜間の交換が必要な方

特徴
・吸収量が多く長時間安心
・サイズはS・M・L・LLが一般的
・単体でも使えるが尿取りパッドとの
 併用でさらに安心


② パンツ式おむつ(リハビリパンツ)

下着のように自分ではいて使う
おむつです。

こんな方に向いています
・自分で立つことができる方
・トイレまで歩ける方
・失禁はあるが自立心を大切にしたい方

特徴
・普通の下着に近い見た目でプライドを守れる
・自分でトイレに行く習慣を維持できる
・尿取りパッドと組み合わせることで
 交換回数を減らせる


③ 尿取りパッド

おむつの中に重ねて使う
吸収パッドです。

こんな方に向いています
・おむつ交換の回数を減らしたい方
・少量〜中量の尿漏れがある方

特徴
・パッドのみ交換すれば済むので経済的
・男性用・女性用・兼用タイプがある
・吸収量の種類が豊富(少量〜夜間用まで)


④ 軽失禁ライナー・失禁パンツ

ごく軽度の尿漏れに対応する
薄型の用品です。

こんな方に向いています
・「少し漏れる」程度の軽い尿漏れがある方
・まだおむつには抵抗がある方
・外出先での不安を解消したい方

特徴
・普通の下着感覚で使える
・生理用ナプキンに近い薄さのものもある
・本人の自尊心を守りやすい


⑤ ポータブルトイレ

ベッドのそばに置いて使う
簡易トイレです。

こんな方に向いています
・トイレまで歩くのが難しい方
・夜間にトイレが間に合わない方
・転倒リスクが高い方

特徴
・介護保険の「特定福祉用具販売」の対象
 (購入費用の7〜9割が支給される)
・肘掛けつきで立ち座りが楽なタイプが人気
・消臭機能つきの製品もある

ポータブルトイレの導入タイミングで迷っている場合は、「まだおむつが必要なほどではないが、夜間のトイレ移動が不安」という段階が目安になります。ポータブルトイレはいつから必要かについてはこちらで詳しく解説しています。

本人の状態に合った選び方のポイント

ポイント① 本人の動ける範囲で選ぶ

排泄ケア用品は
本人がどれくらい動けるかで選ぶのが基本です。

・自分で歩けてトイレに行ける
 → 軽失禁ライナー・パンツ式おむつ

・立つことはできるがトイレが間に合わない
 → パンツ式おむつ+尿取りパッド
 → ポータブルトイレ

・寝たきりでトイレに行けない
 → テープ式おむつ+尿取りパッド

ポイント② サイズは必ず確認する

おむつのサイズが合っていないと
漏れやかぶれの原因になります。

テープ式おむつのサイズ目安
・S:ウエスト55〜75cm
・M:ウエスト70〜90cm
・L:ウエスト85〜105cm
・LL:ウエスト100〜120cm

⚠️ メーカーによってサイズが異なります。
必ずパッケージの表記を確認してください。

ポイント③ 吸収量で選ぶ

用途に合わせて吸収量を選びましょう。

・日中活動中 → 少量〜中量タイプ
・外出時 → 中量タイプ
・夜間・就寝時 → 大量・夜間用タイプ

尿取りパッドと組み合わせることで
吸収量を増やすことができます。

ポイント④ 肌トラブルを防ぐ

おむつ使用中の肌トラブル(かぶれ)は
よくある悩みのひとつです。

予防のポイント
・交換は定期的に(長時間同じおむつを使わない)
・交換時に蒸れた部分をしっかり拭く
・陰部洗浄ボトルでぬるま湯洗浄するとより清潔
・保湿クリームやバリア機能のある軟膏を使う
・通気性のよい素材の製品を選ぶ

ポイント⑤ 本人の気持ちを大切にする

排泄ケアは本人の尊厳に
深く関わるデリケートな問題です。

「おむつをしたくない」という気持ちは
自然なことです。

・最初は軽失禁ライナーから始める
・「これを使うと安心だよ」と伝える
・本人が選べるよう複数の製品を見せる

本人が納得して使えることが
一番大切です。

介護保険が使える排泄ケア用品

紙おむつは介護保険の給付対象外

残念ながら紙おむつ・尿取りパッドなどの
消耗品は介護保険の給付対象外です。
全額自己負担となります。

ただし市区町村によっては
独自の補助制度がある場合があります。

「紙おむつ 補助 ○○市」で検索するか
お住まいの市区町村の窓口に
確認してみましょう。

ポータブルトイレは介護保険が使える

ポータブルトイレは
「特定福祉用具販売」の対象です。

介護保険を使うと
購入費用の7〜9割が支給されます。

対象となる主な排泄ケア用品
・腰掛便座(ポータブルトイレ含む)
・自動排泄処理装置
・簡易便器

⚠️ 利用条件
・要介護1以上の認定を受けていること
・ケアマネジャーを通じて申請すること

年間10万円までが支給対象で
自己負担は1〜3割です。

手すり・補助具も介護保険で購入できる

トイレ周りの安全を高めるための
補助用具も介護保険が使えます。

・トイレ用手すり(貸与または購入)
・補高便座(便座を高くするもの)

転倒予防のためにも
ぜひ活用してください。

## よくある質問

Q. おむつのかぶれがひどい場合はどうすればいいですか?

A. まずは交換頻度を増やして蒸れを防ぐことが大切です。交換時はぬるま湯で陰部を洗浄し、しっかり水分を拭き取ってから保湿クリームを塗りましょう。かぶれがひどい場合は皮膚科やかかりつけ医に相談してください。市販の亜鉛華軟膏(ジンクオキサイド)もバリア保護に効果的です。

Q. おむつの消臭対策はどうすればいいですか?

A. 使用済みおむつは専用の消臭袋に入れてから捨てると臭いが広がりにくいです。また部屋には介護用消臭スプレーや消臭剤を置くと効果的です。ポータブルトイレには消臭剤入りの凝固剤を使うと処理が楽になります。

Q. 男性と女性でおむつの選び方は違いますか?

A. 基本的な選び方は同じですが、尿取りパッドは男性用・女性用・兼用タイプがあります。男性用は前側、女性用は中央から後ろ側の吸収力が高くなっています。体の構造に合ったものを選ぶと漏れを防げます。

Q. おむつはどこで買えますか?

A. ドラッグストア・スーパー・ホームセンター・Amazonなどのネット通販で購入できます。まとめ買いするとコストを抑えられます。また介護用品の専門店ではサンプルをもらえることもあるので、まず試してから購入するのがおすすめです。

Q. 本人がおむつを嫌がります。どうすればいいですか?

A. 最初から「おむつ」と言わず「安心パンツ」「吸水パンツ」などと伝えると受け入れてもらいやすいです。見た目が下着に近いパンツ式から始めるのもおすすめです。どうしても難しい場合はケアマネジャーや訪問介護のスタッフに相談してみましょう。

価格・在庫を確認する

以下のリンクには広告・アフィリエイトを含みます。排泄ケア用品は、本人の排泄量、肌状態、交換頻度、介助する家族の負担に合うものを選ぶことが大切です。漏れやにおいが強い場合は、サイズや当て方だけでなく、ポータブルトイレや環境整備も一緒に見直しましょう。

迷ったらこれ:毎日使うものは、本人の負担が少なく家族が続けやすいタイプを選ぶと安心です。

用途に合う商品を、下の商品リンクから確認してください。

体調や使いやすさに合うものを選ぶため、サイズ・成分・レビューを確認してから選ぶと安心です。

まとめ:本人の状態に合った用品選びが大切

介護おむつ・排泄ケア用品のポイントをおさらいします。

✅ 動ける範囲に合わせて種類を選ぶ
 ・歩ける → パンツ式・軽失禁ライナー
 ・立てる → パンツ式+パッド・ポータブルトイレ
 ・寝たきり → テープ式+パッド

✅ サイズと吸収量は必ず確認する
✅ 肌トラブル予防は交換頻度と洗浄がカギ
✅ ポータブルトイレは介護保険が使える
✅ 本人の気持ちと尊厳を大切にする

排泄ケアは毎日のことだからこそ、
本人にとっても介護する側にとっても
無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。

迷ったときはケアマネジャーや
訪問介護のスタッフに相談してみてください。

💡 まずはサンプルを試してから購入するのがおすすめです。
ドラッグストアや介護用品店で取り寄せできる場合があります。

関連記事もあわせてどうぞ
・在宅介護で役立つ福祉用具5選【専門相談員おすすめ】
・突然介護が始まったときに最初にすること
・介護保険が使える住宅改修とは

🛒 Amazonで介護おむつ・排泄ケア用品をチェック

🛒 テープ式おむつを見る 🛒 パンツ式おむつを見る 🛒 尿取りパッドを見る

関連記事

コメント