「久しぶりに帰省したら、親がずいぶん老けていてびっくりした」
「もの忘れが増えた気がするけど、認知症?ただの老化?」
帰省は、離れて暮らす親の変化に気づく大切な機会です。「元気そうだった」から「急に介護が必要になった」という話はよく聞きます。しかし帰省時に早めにサインをキャッチして動き出せば、準備する時間を十分に確保できます。
この記事では、元福祉用具専門相談員が帰省時にチェックすべき親の変化のサインと、気になった時の相談先をお伝えします。
帰省時にチェックしたい「変化のサイン」
🏠 家の中の様子
- 冷蔵庫に賞味期限切れの食品が増えていないか
- 郵便物・新聞が溜まっていないか
- ゴミが溜まっている・部屋が以前より散らかっている
- 電気や水道の使用量が急に変わっていないか
- 薬が飲めていない・飲みすぎている形跡がないか
🧑 本人の様子
- 体重が急に減っていないか(食欲の低下・食事ができていない)
- 歩き方がふらついていないか・姿勢が悪くなっていないか
- 同じ話を繰り返す・直前のことを覚えていない
- 表情が乏しくなった・会話の元気がなくなった
- お風呂に入っていない形跡(臭い・髪や肌の状態)
💰 お金・手続き関係
- 請求書・督促状が溜まっていないか
- 不審な通販購入や詐欺被害の形跡がないか
- 通帳・印鑑の場所がわからなくなっていないか
認知症の初期サインを見分けるチェックリスト
| 症状 | ただの物忘れ | 認知症の疑い |
|---|---|---|
| もの忘れ | ヒントがあれば思い出せる | 体験そのものを忘れている |
| 日時・場所 | 少し考えればわかる | 今日の日付・いる場所がわからない |
| 料理 | 時間がかかることが増えた | 同じメニューばかり・味付けが変 |
| 性格 | 大きな変化なし | 急に怒りっぽくなった・無気力 |
「何かおかしい」と感じたら、どこに相談する?
| 相談先 | こんな時に |
|---|---|
| かかりつけ医 | もの忘れ・体調の変化が気になる時。まず最初の窓口 |
| 地域包括支援センター | 介護全般の相談。サービスの紹介・要介護認定の案内も |
| 市区町村の介護保険窓口 | 要介護認定の申請・制度の説明を受けたい時 |
| 認知症の人と家族の会 | 電話相談:0120-294-456(月〜金 10時〜15時) |
帰省後にやっておきたいこと
- 気になったことをメモして家族で共有する
- かかりつけ医・地域包括支援センターへの相談を予約する
- 要介護認定をまだ受けていなければ申請を検討する
- 緊急連絡先リスト(医療機関・近隣の協力者)を整理する
- 次の帰省日程を早めに決めておく
専門相談員からひと言
「なんとなく心配」という直感は大切にしてください。「大丈夫だろう」と思って見逃してしまうよりも、早めに動いて「大丈夫だった」の方がずっといいのです。
帰省のたびに少し意識して親の様子を観察するだけで、介護の準備を早めに始められます。焦らなくていいので、まず地域包括支援センターに電話一本かけてみてください。
移動が難しくなってきた方には、車いすの準備も大切です。
車いすのおすすめはこちらも参考にしてみてください。


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