「梅雨の時期は特に転倒が心配…」
「雨で濡れた床が滑りやすくて怖い」
梅雨の時期は、在宅介護における転倒・転落事故のリスクが高まります。雨で濡れた玄関・廊下・浴室は特に危険で、高齢者は筋力の低下により足が上がりにくく、わずかな水濡れでも転倒につながります。
この記事では、元福祉用具専門相談員が梅雨・雨の日に気をつけたい転倒リスクと、在宅での環境づくりのポイントをお伝えします。
梅雨に転倒リスクが高まる3つの理由
① 床が濡れて滑りやすくなる
雨の日は靴底が濡れたまま室内に持ち込まれ、玄関・廊下が濡れて滑りやすくなります。特にフローリングやタイルは水分で一気に滑りやすくなります。
実際には、靴やスリッパの滑りやすさが転倒につながっているケースも少なくありません。最近つまずきやすくなった場合は、介護靴や室内用介護シューズを検討することで、安全に歩きやすくなることがあります。
② 湿度・気圧の変化で体調が不安定になる
梅雨時期は気圧の変動が大きく、めまい・頭痛・倦怠感が出やすくなります。これらの症状は歩行のふらつきを引き起こし、転倒リスクを高めます。
③ 屋外での歩行環境が悪化する
傘をさして歩くと視野が狭くなり、段差や障害物を見落としやすくなります。濡れた路面・マンホール・タイルは特に滑りやすく注意が必要です。
今すぐできる転倒予防の環境づくり
① 玄関に吸水マット・滑り止めマットを設置する
玄関に大きめの吸水マットを敷き、靴底の水分をしっかり取り除けるようにしましょう。マット自体がずれないよう、裏面が滑り止め加工されたものを選んでください。
② 屋内用と屋外用の靴を分ける
濡れた靴のまま室内を歩くのは非常に危険です。玄関で屋内用の介護シューズに履き替える習慣をつけましょう。
③ 雨の日は外出を控えるか時間帯を選ぶ
通院や買い物は雨が止んだ時間帯に合わせるなど、無理に外出しない工夫が大切です。訪問介護・配食サービスを活用して外出の機会を減らすことも選択肢のひとつです。
④ 廊下・浴室の水分をこまめに拭き取る
湿度が高い梅雨時期は浴室の蒸気が廊下に流れやすくなります。タオルやモップで水分をこまめに拭き取る習慣をつけましょう。
⑤ 手すり・歩行補助用具を積極的に使う
梅雨時期こそ、廊下・浴室の手すりや歩行器・杖をしっかり使いましょう。「まだ使わなくていい」と感じている方でも、雨の日だけ使うことから始めるのも有効です。
場所別・梅雨の転倒対策チェックリスト
| 場所 | チェックポイント |
|---|---|
| 玄関 | 吸水マット設置・手すりあり・段差に注意 |
| 廊下 | 水濡れをすぐ拭き取る・滑り止めマット・夜間の照明確保 |
| 浴室 | すのこ使用・浴室用手すり・浴槽への出入りに介助補助具 |
| 屋外 | 雨の日は外出を控える・滑り止め靴底の杖カバーを使用 |
専門相談員からひと言
梅雨の時期の転倒は「油断」から起きることが多いです。「今日は雨だから少し注意しよう」という意識を持つだけでもリスクは下がります。環境を整えることと合わせて、ご本人への声かけも忘れずに行ってください。
雨の日の外出時は、歩行器があると安心して動けます。
歩行器のおすすめランキングはこちらも参考にしてみてください。
外出時に荷物を楽にしたい・疲れたら途中で座りたい方は、シルバーカーはいつから必要かもあわせてご覧ください。
夜間のトイレ移動で転倒が心配な場合は、ポータブルトイレの導入タイミングも参考になります。


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