👩 娘
「お風呂に入る時にふらつくようになってきたんです。」
👨 父
「まだ大丈夫や。浴槽の縁を持ったら入れる。」
👩 娘
「でも滑ったら危ないやん…。」
こんな時に検討したいのが浴槽グリップです。
浴槽グリップは、浴槽のふちに取り付けて、浴槽をまたぐ時や浴槽内で姿勢を保つ時に使う入浴補助用具です。
ただし、浴槽グリップは人気商品を選べば良いわけではありません。
実際の現場では、
- 浴槽の構造
- 浴槽の縁の幅
- 取り付け位置
- 浴槽をまたぐ動作
- 浴槽内での姿勢保持
- シャワーチェアとの位置関係
などを確認して選定していました。
この記事では、元福祉用具専門相談員の視点から、現場でよく選定していた浴槽グリップを紹介します。
- 浴槽グリップ選びで最初に確認したいこと
- 浴槽グリップはランキングだけで選べません
- 元福祉用具専門相談員が現場でよく選定していた浴槽グリップ5選
- 第1位:アロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり UST-130R
- 第2位:パナソニック 入浴グリップ[ユクリア]コンパクト130
- 第3位:アロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり UST-200N
- 第4位:アロン化成 安寿 ユニットバス対応浴槽手すり
- 第5位:パナソニック 入浴グリップ[ユクリア]UB専用コンパクト130脚付
- 浴槽に合わせて比較したい追加候補
- 浴槽グリップだけでは足りないこともあります
- 浴槽グリップは介護保険で購入対象になることがある
- どの浴槽グリップを選べばいいか迷ったら
- 入浴関連おすすめ記事
- まとめ:浴槽グリップは浴槽構造と困っている動作で選ぶ
浴槽グリップ選びで最初に確認したいこと
1. ユニットバスか在来浴室か
浴槽グリップ選びで最初に確認したいのは、自宅の浴槽がユニットバスなのか、在来浴室なのかです。
ユニットバスの浴槽は、浴槽の内部が空洞になっていることがあります。
対応していない浴槽グリップを取り付けると、浴槽を傷めたり、破損の原因になったりすることがあります。
そのため、ユニットバスの場合は「ユニットバス対応」や「UB専用」と明記された商品を選ぶ必要があります。
浴槽グリップは握りやすさだけでなく、浴槽に取り付けてよい構造かどうかがとても大切です。
2. 取り付けたい場所に付けられるか
浴槽グリップには、対応する浴槽のふち幅があります。
利用者が持ちやすい位置に付けたいと思っても、
- 浴槽の形状
- 浴槽の縁の厚み
- 浴槽の曲面
- エプロンの形状
- 壁や水栓との干渉
などの理由で設置できないことがあります。
現場では「ここに付けたい」ではなく、「安全に固定できて、本人が自然に握れる場所」を探していました。
3. 跨ぎだけでなく浴槽内で使うこともある
浴槽グリップは、浴槽をまたぐ時だけに使うものと思われがちです。
しかし実際には、浴槽内で姿勢を保つ時や、浴槽から立ち上がる時にも役立つことがあります。
上位モデルには、浴槽の外側だけでなく、浴槽内側にも握りやすいグリップが付いている商品があります。
そのため、
- 浴槽への出入り
- 浴槽内での姿勢保持
- 浴槽からの立ち上がり
まで考えて選ぶと失敗しにくくなります。
4. シャワーチェアとの位置関係も大切
浴槽グリップは、シャワーチェアとの位置関係も大切です。
設置位置によっては、
- シャワーチェアから立ち上がる時の補助
- 洗い場から浴槽へ移る時の補助
- 浴槽をまたぐ時の支え
として使いやすくなります。
反対に、シャワーチェアから遠すぎる位置に取り付けると、立ち上がってから手を伸ばす必要があり、不安定になることがあります。
浴槽グリップはランキングだけで選べません
この記事ではおすすめ商品をランキング形式で紹介しますが、浴槽グリップはランキングだけで選ぶ福祉用具ではありません。
浴槽グリップで大切なのは、一番人気の商品を選ぶことではなく、自宅の浴槽に取り付けできるか、そして本人がどの動作で困っているのかを確認することです。
例えば、浴槽をまたぐ時に片足立ちが不安定な方と、浴槽内で姿勢を保ちにくい方では、必要なグリップの形状や高さが変わります。
また、在来浴室用の商品をユニットバスに取り付けると、浴槽を傷める可能性があります。
ランキングは候補を知るためのものです。
最終的には、浴槽の構造、浴槽のふち幅、取り付け位置、本人の動作を見て選びましょう。
元福祉用具専門相談員が現場でよく選定していた浴槽グリップ5選
まずは一覧で比較したい方のために、5商品をまとめます。
| 商品 | 対応の目安 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| 安寿 UST-130R / 楽天 | 4.5〜13cm系 | 現場で出しやすい定番 | まず標準的な浴槽グリップを検討したい方 |
| ユクリア コンパクト130 / 楽天 | 4.5〜13cm系 | コンパクトで説明しやすい | 小さめの浴室・浴槽に使いたい方 |
| 安寿 UST-200N / 楽天 | 12〜20cm系 | 幅広めの浴槽に対応しやすい | 浴槽のふちが厚めの家庭 |
| 安寿 ユニットバス対応浴槽手すり / 楽天 | ユニットバス対応 | UBで検討しやすい | ユニットバスに取り付けたい方 |
| ユクリア UB専用コンパクト130脚付 / 楽天 | UB専用 | 脚付きで安定感に配慮 | UBでより安定した支えがほしい方 |
第1位:アロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり UST-130R

第1位は、アロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり UST-130Rです。
現場でよく選定していた浴槽グリップの定番です。
浴槽のふち幅が比較的一般的な家庭では、まず候補にしやすい商品でした。
浴槽グリップは、利用者が握りやすいかどうかだけでなく、家族やケアマネジャーに説明しやすいかも大切です。
UST-130Rはアロン化成の安寿シリーズで、浴槽用手すりとして認知度が高く、現場でも提案しやすい商品でした。
現場で出やすい理由:
- 浴槽グリップの定番として説明しやすい
- 浴槽をまたぐ時の支えに使いやすい
- アロン化成の安寿シリーズで安心感がある
- まず候補にしやすい標準的な浴槽手すり
注意点:
浴槽のふち幅や形状によっては取り付けできない場合があります。購入前に浴槽のふち幅と取り付け位置を確認してください。
第2位:パナソニック 入浴グリップ[ユクリア]コンパクト130

第2位は、パナソニック 入浴グリップ[ユクリア]コンパクト130です。
パナソニックのユクリアシリーズも、現場でよく名前が出る入浴補助用具です。
コンパクト130は、小さめの浴室や、浴槽まわりのスペースが限られている家庭で候補にしやすい商品です。
浴槽グリップは、大きければ安心というものではありません。
浴室が狭い場合、大きなグリップが動線の邪魔になることもあります。
そのため、浴槽への出入りを支えつつ、浴室内で邪魔になりにくいサイズ感を見たい場合に、コンパクトタイプは選びやすいです。
現場で出やすい理由:
- パナソニックのユクリアシリーズで説明しやすい
- コンパクトで小さめの浴室にも検討しやすい
- 浴槽をまたぐ時の支えとして使いやすい
- 色展開があり、浴室内で視認しやすい
注意点:
ユニットバスの場合は、通常タイプではなくUB専用タイプが必要になることがあります。
第3位:アロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり UST-200N

第3位は、アロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり UST-200Nです。
UST-130Rよりも、浴槽のふち幅が広めの場合に候補になります。
浴槽グリップ選びでは、商品そのものの良し悪しよりも、浴槽のふち幅に合うかどうかが重要です。
浴槽のふちが厚めなのに130タイプを選ぶと、取り付けできないことがあります。
そのような時に、200Nのような幅広めに対応するタイプを検討します。
現場で出やすい理由:
- 浴槽のふちが厚めの家庭で候補になる
- 安寿シリーズで説明しやすい
- 130タイプでは合わない浴槽に対応しやすい
- 浴槽をまたぐ動作の支えとして使いやすい
注意点:
浴槽のふちが薄い場合や、形状が合わない場合は別タイプのほうが向いています。浴槽の実寸確認が必須です。
第4位:アロン化成 安寿 ユニットバス対応浴槽手すり

第4位は、アロン化成 安寿 ユニットバス対応浴槽手すりです。
ユニットバスの浴槽に取り付けたい場合に候補になる商品です。
ユニットバスは浴槽の構造上、通常の浴槽グリップでは取り付けに注意が必要なことがあります。
そのため、ユニットバスの場合は「ユニットバス対応」と明記された商品を優先して確認します。
現場でも、浴槽がユニットバスかどうかは必ず確認していました。
ここを間違えると、浴槽を傷めたり、しっかり固定できなかったりする可能性があります。
現場で出やすい理由:
- ユニットバス対応として提案しやすい
- 浴槽構造に合わせた選定ができる
- 安寿シリーズで説明しやすい
- 通常タイプでは不安な浴槽に候補になる
注意点:
ユニットバス対応でも、すべての浴槽に取り付けできるわけではありません。浴槽のふち幅、傾斜、エプロン形状を確認してください。
第5位:パナソニック 入浴グリップ[ユクリア]UB専用コンパクト130脚付

第5位は、パナソニック 入浴グリップ[ユクリア]UB専用コンパクト130脚付です。
ユニットバスで使うことを前提にした、脚付きタイプの入浴グリップです。
浴槽グリップは浴槽のふちを挟み込んで固定しますが、ユニットバスでは浴槽の構造に配慮する必要があります。
脚付きタイプは、浴槽への負担や固定の安定感を考えたい時に候補になります。
コンパクト130は、ユニットバスの中でも比較的小さめの浴槽や、浴室内の動線を確保したい家庭で検討しやすい商品です。
現場で出やすい理由:
- ユニットバス専用として検討しやすい
- 脚付きで安定感に配慮できる
- コンパクトで浴室内の動線を邪魔しにくい
- パナソニックのユクリアシリーズで説明しやすい
注意点:
脚付きタイプは、浴槽の形状や床との位置関係も確認が必要です。購入前に取り付け条件を確認してください。
浴槽に合わせて比較したい追加候補
ランキング5選以外にも、浴槽の形状によっては次の商品が候補になります。
アロン化成 安寿 ユニットバス対応浴槽手すり UST-130UB ショート

ユニットバス対応タイプの中でも、ショートタイプを検討したい場合の候補です。
浴室内の動線や取り付け位置によっては、通常タイプよりショートタイプのほうが合うことがあります。
パナソニック 入浴グリップ[ユクリア]UB専用コンパクト200脚付

浴槽のふち幅が広めのユニットバスで候補になるタイプです。
コンパクト130脚付では対応しにくい場合に、200脚付を比較します。
浴槽グリップだけでは足りないこともあります
浴槽グリップは、浴槽をまたぐ時の支えとして便利です。
ただし、入浴動作の不安がすべて解決するわけではありません。
浴槽内で立ち上がれない
浴槽内で座った姿勢から立ち上がれない場合は、浴槽グリップだけでは不十分なことがあります。
この場合は、浴槽台を併用することで立ち座りが楽になる場合があります。
関連記事:浴槽台おすすめ5選
片麻痺でまたぎ動作が難しい
片麻痺があり、片足で浴槽をまたぐ動作そのものが難しい場合は、バスボードを検討します。
浴槽のふちに座ってから足を入れる動作に変えることで、安全性が高まる場合があります。
関連記事:バスボードおすすめ
洗い場で滑る
洗い場で滑る不安が強い場合は、浴槽グリップだけでなく、滑り止めマットも検討します。
足元がすべる環境では、どれだけ手すりを持っていても転倒リスクが残ります。
関連記事:滑り止めマットおすすめ
洗い場で座るのが不安
洗い場で立ったまま体を洗うのが不安な方は、シャワーチェアを検討します。
浴槽グリップは浴槽への出入りを支えるもので、洗い場で座るための福祉用具ではありません。
関連記事:シャワーチェアおすすめ
浴槽グリップは介護保険で購入対象になることがある
浴槽グリップは、介護保険の「特定福祉用具販売」の対象になる場合があります。
ただし、通販で自己判断で購入した場合、介護保険の給付対象にならないことがあります。
介護保険を使いたい場合は、購入前にケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談してください。
関連記事:入浴補助用具は介護保険で使える?
どの浴槽グリップを選べばいいか迷ったら
どの浴槽グリップを選べばいいか迷ったら、まずはアロン化成 安寿 高さ調節付浴槽手すり UST-130Rから検討してみてください。
現場でもよく選定していた定番で、一般的な浴槽では候補にしやすい商品です。
ただし、ユニットバスの場合や浴槽のふち幅が広い場合は、別タイプのほうが合うことがあります。
最初に浴槽の種類とふち幅を確認し、そのうえで商品を選びましょう。
入浴関連おすすめ記事
浴槽グリップを検討している方は、ほかの入浴補助用具も一緒に確認しておくと選びやすくなります。
まとめ:浴槽グリップは浴槽構造と困っている動作で選ぶ
浴槽グリップ選びで大切なのは、一番人気の商品を選ぶことではありません。
自宅の浴槽に取り付けできるか。
そして、利用者がどの動作で困っているのか。
そこを確認したうえで選ぶことが、失敗しない浴槽グリップ選びにつながります。
浴槽をまたぐ時の支えがほしいのか、浴槽内で姿勢を保ちたいのか、ユニットバスに取り付けたいのかによって、選ぶべき商品は変わります。
迷った時は、まず浴槽の種類とふち幅を確認し、必要であればケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談しましょう。
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画像・商品情報出典:
- アロン化成 安寿 公式サイト
- パナソニック エイジフリー 公式サイト

