ケアマネジャー(介護支援専門員)は在宅介護の要です。この関係をうまく築けるかどうかで、受けられるサービスの質が大きく変わります。15年間の現場経験から、具体的なコツをお伝えします。
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この記事は「ケアマネジャーとの関係づくり」を確認する記事です。介護が始まった直後の流れは突然介護が始まったときに最初にすること、要介護認定は要介護認定の申請方法と手順、介護の悩み全体は介護の悩みトップ5を確認してください。
良いケアマネジャーを選ぶポイント
ケアマネジャーは担当者が決まった後でも変更できますが、最初から合った方を選べると安心です。以下のポイントを家族で確認しておきましょう。
- 話をしっかり聞いてくれる:本人の生活状況や希望を丁寧に聞いてくれるか確認しましょう。「忙しそうで話しにくい」と感じる場合は注意が必要です
- 連絡が取りやすい:電話やメールなど、家族が連絡しやすい手段で対応してもらえるか確認しましょう
- 困った時に動いてくれる:サービスの調整や緊急時の対応など、問題が起きた時にすぐ動いてくれるかが重要です
- 家族の話も聞いてくれる:本人だけでなく、介護している家族の不安や意見にも向き合ってくれるかを確認しましょう
- 福祉用具や介護サービスに詳しい:手すり・歩行器・ポータブルトイレなどの福祉用具や、デイサービス・ヘルパーの組み合わせについて的確なアドバイスをもらえるか確認しましょう
初回面談の際に、自分が感じた印象を大切にしてください。「なんとなく話しにくい」という直感は、後々の関係性に影響します。
ケアマネジャーとの相性が大切な理由
「ケアマネジャーは誰でも同じでしょ」と思っている方もいますが、実際には担当者によって得意分野や対応スタイルが大きく異なります。
得意分野はケアマネジャーによって違う
ケアマネジャーの資格は共通ですが、もともとの職歴や経験によって強みが異なります。
- 医療系に強い人:看護師・理学療法士などの医療職出身のケアマネジャーは、医療機関との連携や医療行為が必要な場面で頼りになります
- 福祉用具に強い人:在宅での生活環境整備(手すり・ベッド・歩行器など)の調整を得意とする場合があります
- 認知症支援に強い人:認知症の方への対応や、介護する家族への支援が得意な場合があります
正解のケアマネジャーは一人ではありません。介護の状況が変わったら、担当を変えることも選択肢のひとつです。
コツ① 「小さなことでも連絡する」習慣をつける
「こんなこと連絡していいのかな」と遠慮しがちですが、小さな変化をこまめに共有するご家族のほうが、より良いサービスを受けられます。「昨日少し熱が出た」「最近食欲が落ちた」など、気になることはすぐに伝えましょう。
コツ② 「要望」をはっきり伝える
「おまかせします」ではなく、「〇〇したい」「〇〇が困っている」と具体的に伝えることが大切です。ケアマネジャーはエスパーではありません。希望をしっかり言葉にしましょう。
コツ③ 「担当変更」は遠慮しなくていい
相性が合わない、連絡が遅い、説明がわかりにくい…そう感じたら担当変更を申し出てOKです。ケアマネジャーの変更は介護保険制度上、自由にできます。我慢し続ける必要はありません。
コツ④ 「サービス担当者会議」を活用する
ケアマネジャーが開催するサービス担当者会議には、できる限り参加しましょう。ヘルパー・デイサービス・専門相談員など関わる人が一堂に会する貴重な機会です。
コツ⑤ 「感謝の言葉」を伝える
当たり前のことのように思えますが、「ありがとう」と伝えられるご家族のことは、ケアマネジャーも一生懸命サポートしたくなります。人間関係は介護の世界でも大切です。
こんな時は担当変更を考えてもよい
コツ③でもお伝えしましたが、ケアマネジャーの変更は介護保険制度上、いつでも自由にできます。以下のような状況が続く場合は、担当変更を検討してください。
- 相談しても対応してくれない:困りごとを伝えても「様子を見ましょう」ばかりで動いてもらえない場合
- 説明が極端に少ない:サービス内容や介護保険の仕組みについて、わかりやすく説明してもらえない場合
- 連絡が取れない:急ぎの連絡をしても折り返しが遅い、つながりにくい状態が続く場合
- 本人や家族の希望を聞いてくれない:「こうしてほしい」という希望を伝えても、ケアプランに反映してもらえない場合
「変更する=悪いこと」ではありません。本人と家族が安心して介護を続けるために、担当者との関係は大切です。変更する際は、現在の事業所に申し出るか、市区町村の窓口に相談しましょう。
退院前にケアマネジャーに相談しておきたいこと
入院から在宅に戻る際は、退院前からケアマネジャーと連携しておくことが重要です。退院後にバタバタしないよう、以下のことを事前に相談しておきましょう。
- ベッドの準備:起き上がりやすい介護ベッドが必要かどうか、介護保険でのレンタルを事前に検討する
- 手すりの設置:玄関・廊下・浴室・トイレなど、安全に移動できる環境を整える(手すりはいつから必要?)
- 歩行器の検討:退院後に移動が不安な場合は、歩行器のレンタルを事前に手配する(歩行器はいつから必要?)
- ポータブルトイレの検討:夜間のトイレ移動が不安な場合は退院前に導入を相談する(ポータブルトイレはいつから必要?)
- 住宅環境の確認:段差・廊下幅・浴室の安全性など、在宅生活に支障がないか確認する
退院前の準備は、スムーズな在宅生活への移行に直結します。退院準備チェックリストも合わせて確認しておくと安心です。
福祉用具のレンタル・購入の判断については福祉用具はレンタルと購入どちらがお得?も参考にしてください。
ケアマネジャーは家族の味方でもある
「ケアマネジャーは本人のためのもの」と思いがちですが、家族の介護負担を軽くすることもケアマネジャーの大切な役割です。
本人だけでなく家族支援も仕事
介護する家族が倒れてしまっては、在宅介護は続きません。「家族が休めるようにデイサービスを増やしたい」「夜中の対応が限界」など、家族自身の状態もケアマネジャーに伝えてください。
介護負担を一人で抱えない
「こんなことを相談していいのか」「迷惑じゃないか」と遠慮する家族は多いですが、それがケアマネジャーの仕事です。小さな不安でも早めに相談することで、対応の選択肢が広がります。
困ったら早めに相談
問題が大きくなってからより、早めに相談した方が対処しやすいことがほとんどです。「まだ大丈夫」と思っていても、家族の体力・精神的な限界はある日突然来ます。
現場の一言
実際には、「ケアマネさんに迷惑をかけたくない」と遠慮している家族も少なくありません。
しかし、介護保険サービスや福祉用具の調整、サービス担当者との連携はケアマネジャーの大切な役割です。困った時ほど早めに相談した方が、結果的に本人も家族も安心して生活しやすくなります。
まとめ
ケアマネジャーとの関係は、「パートナー」として対等に関わることが理想です。遠慮しすぎず、でも感謝を忘れずに。良い関係が在宅介護の質を高めます。


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