車いすは原則「レンタル」がおすすめです。要介護認定を受けていれば、介護保険を使って月数百円〜数千円で借りられ、状態が変わったら交換もできます。
※この記事は、元福祉用具専門相談員として実際の相談現場で多かった事例や質問をもとに作成しています。
ただし、要支援の方・認定を受けていない方・一時的に必要な方・状態が安定していて長期使用する方は、購入の方が向いている場合があります。
| こんな場面 | レンタル | 購入 |
|---|---|---|
| 月々の負担を抑えたい | ◎ | △ |
| 状態が変わる可能性がある | ◎ | △ |
| 短期間だけ使いたい | ◎ | △ |
| 旅行・外出時だけ使いたい | △ | ◎ |
| 要支援・認定なしで対象外 | × | ◎ |
| 状態が安定し長く使う | ○ | ◎ |
この記事では、購入を検討する方向けに、現場でよく提案しているタイプを紹介します。まずは下の比較表で自分や家族に近いタイプを確認してください。
【購入で選ぶ場合の最初の候補】自分でこぐ場面と家族が押す場面の両方があるなら、カワムラサイクル STAYER SY22-40SB(介助ブレーキ付き)が候補です。
購入前に、車に積める重さか・廊下や出入口の幅を通れるかを確認してください。
価格・送料・在庫・型番はリンク先でご確認ください。型番やサイズが異なる商品が表示される場合があります。
タイプ別おすすめ比較表
| 商品名・型番 | 向いている人 | タイプ・重量 | 主な特徴 | Amazon | 楽天 |
|---|---|---|---|---|---|
| カワムラサイクル STAYER SY22-40SB 型番:SY22-40SB | 本人がまだハンドリムを操作でき、家族が押す場面もある方 | 自走式(介助兼用)・約13.2kg・ノーパンクタイヤ・耐荷重100kg | 介助ブレーキ付き・背折れ機能付き。本人の自走と家族の介助を両立できる標準型。 | Amazonで価格を見る | 楽天で価格を見る |
| カワムラサイクル ふわりす KF16-40SB 型番:KF16-40SB | 本人がこぐのは難しく、通院や外出で家族が押すことが中心の方 | 介助用・約8.9kg・エアタイヤ・耐荷重100kg | 超軽量の介助用車いす。帯式介助ブレーキ・背折れ付きで、車への積み下ろし負担が小さい。 | Amazonで価格を見る | 楽天で価格を見る |
| 松永製作所 ネクストコア-くるり NEXT-70B 型番:NEXT-70B | 家の中での移動が中心で、廊下やトイレ前など狭い場所の取り回しが課題の方 | 6輪自走式(低床)・全幅58cm・約18.5kg・前座高40.5cm | 前後キャスター配置の6輪車。その場での回転や狭い通路での方向転換がしやすい室内向き設計。 | Amazonで価格を見る | 楽天で価格を見る |
仕様は調査時点(2026年7月)の目安です。価格・在庫はリンク先でご確認ください。
大切なのは「順位」より「使う場面と本人の状態」に合うかどうかです。とくに購入を考えるなら、家族が車に積み下ろしできる軽さかも必ず確認してください。下のタイプ別解説で、自分に近いものを確認しましょう。
タイプ別|車いすおすすめ3選
自分でこいで動きたい方に|カワムラサイクル STAYER SY22-40SB
こんな人に向いています
- 本人がまだハンドリムを操作できる
- 室内外どちらでも使いたい
- 自走中心だが、家族が押す場面もある
自走式の中ではバランスが取れており、室内・屋外どちらでも扱いやすいタイプです。介助ハンドルもあるため、本人がこげない日は家族が押すこともできます。
注意点:本人の上肢の力や認知面によっては、自走そのものが難しい場合があります。実際にこげるかを必ず確認してから検討してください。
型番:SY22-40SB(自走式(介助兼用)・約13.2kg・ノーパンクタイヤ・耐荷重100kg)
✎ 購入前に確認すること
- 車に積める重さか(約13.2kg。折りたたみ時のサイズも確認)
- 実際に自走できるか(上肢の力・認知面を試乗で確認)
- 廊下・トイレ前・玄関の幅を通れるか
楽天の商品ページでは座幅(40cm・42cm)を選択できる場合があります。注文前に座幅と型番をご確認ください。
価格・送料・在庫・型番はリンク先でご確認ください。型番やサイズが異なる商品が表示される場合があります。
家族が押す場面が多い方に|カワムラサイクル ふわりす KF16-40SB
こんな人に向いています
- 本人がこぐのは難しい
- 通院や外出で家族が押すことが中心
- 車への積み下ろしの負担を減らしたい
軽量介助車いすの定番モデル。押す側の操作がしやすく、車への積み下ろしも負担になりにくい設計です。本人の自走をあきらめる段階で選ばれることが多いです。
注意点:自走機能は補助的なので、本人が一人で動きたい場面では使いにくいです。介助者が常にいる前提で選びましょう。
型番:KF16-40SB(介助用・約8.9kg・エアタイヤ・耐荷重100kg)
✎ 購入前に確認すること
- 介助者が常にいる前提の利用か(自走機能は補助的)
- 座幅40cmと42cmのどちらが体格に合うか
- エアタイヤの空気圧管理ができるか
Amazonは座幅42cm固定です。楽天の商品ページでは座幅(40cm・42cm)を選択できる場合があります。注文前に座幅と型番をご確認ください。
価格・送料・在庫・型番はリンク先でご確認ください。型番やサイズが異なる商品が表示される場合があります。
室内中心・小回り重視の方に|松永製作所 ネクストコア-くるり NEXT-70B
こんな人に向いています
- 家の中での移動が中心
- 廊下やトイレ前など、狭い場所での取り回しが課題
- 方向転換が多い住環境
前後にキャスターを配置した6輪車で、その場での回転や狭い通路での方向転換がしやすいタイプです。一般的な4輪の車いすでは曲がりきれない場所でも動かしやすい設計です。
注意点:屋外の段差や悪路では小径キャスターが引っかかりやすく、屋外メインの方には向きません。室内中心の方向けです。
なお、まだ自分で歩ける段階で「室内の移動が少し不安」という程度なら、車いすより歩行器の方が合う場合もあります。歩く力を保てるうちは、立って動ける道具を優先するのも選択肢です。
型番:NEXT-70B(6輪自走式(低床)・全幅58cm・約18.5kg・前座高40.5cm)
✎ 購入前に確認すること
- 室内中心の利用か(屋外の段差・悪路には不向き)
- 廊下・トイレ前の幅で方向転換できるか(全幅58cm)
- 本体重量約18.5kgの移動・段差越えを介助者が扱えるか
販売価格や送料に差が出やすい商品です。購入時はAmazon・楽天両方の販売条件をご確認ください。
価格・送料・在庫・型番はリンク先でご確認ください。型番やサイズが異なる商品が表示される場合があります。
タイヤ選びで悩む方に|ノーパンクとエアの違い
車いすのタイヤには、大きく分けてノーパンクタイヤとエアタイヤがあります。「屋外専用」「室内専用」というほど明確な区分はなく、どちらも屋内外で使えますが、特徴は違います。
ノーパンクタイヤ
- 空気が入っていないため、空気入れ不要・パンクの心配なし
- メンテナンスが楽で、置きっぱなしでも使える
- 段差や悪路では振動が伝わりやすい
エアタイヤ
- クッション性があり、段差や悪路での振動を吸収しやすい
- 長距離移動や屋外利用が多い方には乗り心地が良い
- 空気圧の管理が必要で、パンクの可能性もある
現場では、「メンテナンスの手間を減らしたい家族にはノーパンク、屋外移動が多く乗り心地を重視するならエア」とお伝えすることが多いです。どちらが正解ということはなく、生活パターンに合わせて選ぶのが現実的です。
車いす選びで失敗しないための4つのポイント
① 自走か介助か、または両方か
本人が自分でこげる段階なら自走式、家族が押すのが中心なら介助式を選びます。状態が変わりやすい段階では、両方使える兼用タイプが安心です。
よくある失敗:「自走できるはず」と思って買ったが、実際にはこげなかった。事前に試乗で確認しましょう。
② 家族が車に積める重さ・サイズか
車に積む、玄関に出す、たたんで運ぶ──こうした場面で介助者が無理なく扱える重さかが重要です。とくに軽自動車に積む場合や、女性が一人で積み下ろしする場合は、折りたたみサイズと重さを必ず確認しましょう。
よくある失敗:「届いたけど重すぎて車に積めない」というケースは現場でも本当に多いです。本人の座り心地だけで選ばず、介助者が持ち上げられる重さかも判断材料に入れましょう。
③ 家の中で使えるサイズか
室内で使う場合は、廊下・トイレ前・玄関の幅も確認しておきましょう。標準サイズが入らない住宅も少なくありません。
よくある失敗:買ってから「家に入らない」「曲がれない」と気づくケース。事前にメジャーで測ることをおすすめします。
④ 長時間座るならクッションも検討する
1日の中で座っている時間が長い方、痩せ型でお尻が痛くなりやすい方、座位姿勢が崩れやすい方は、車いす本体だけでなく専用クッションもあわせて検討しましょう。お尻の痛み・前すべり・姿勢崩れ・床ずれ(褥瘡)のリスクを減らせます。
よくある失敗:本体だけ購入して長時間使った結果、お尻が痛くなる・床ずれができてしまうケース。デイサービスや施設で長く座る方ほど、クッションの有無が快適さに影響します。
現場の一言
現場では「まだ車いすは早い」と感じる方が多いです。確かに、車いすに乗ることをためらう気持ちは自然なものです。
ただ、無理に歩いて転倒するより、必要な場面で使い分けることで外出機会を保てるケースもよく見ます。買い物や通院は車いす、家の中は杖や歩行器──そういう使い分けも十分ありです。
車いすは「寝たきりの道具」ではなく、「外出をあきらめないための道具」。本人の不安を減らし、支える家族の負担も軽くしてくれる場合があります。
また、繰り返しになりますが、要介護認定をお持ちの方はまずレンタルから検討するのがおすすめです。状態の変化に合わせて機種を変えられますし、メンテナンスも事業者がやってくれます。購入が向くのは、レンタル対象外の方や、長期で同じ機種を使い続ける見通しが立っている方です。
購入で迷ったら、まずはカワムラサイクル STAYER SY22-40SBから検討するのがおすすめです。要介護認定をお持ちの方は、購入前に介護保険レンタルもあわせてご検討ください。
価格・送料・在庫・型番はリンク先でご確認ください。型番やサイズが異なる商品が表示される場合があります。
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車いすを選ぶ前に、本人が「まだ歩けるのに」と抵抗を感じていないかも大切なポイントです。拒否感がある場合は、親が車いすを嫌がる理由と対処法も参考にしてください。


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