「立ち上がる時にふらつくようになった」
「椅子から立つ時によろけてヒヤッとした」
高齢になると、立ち上がり動作が大きな負担になることがあります。
特に、ベッド、ソファ、トイレ、食卓椅子など、毎日の何気ない動作の中で転倒リスクが高まることがあります。
ですが本人は、「ちょっと勢いが必要なだけ」「まだ一人で立てるから大丈夫」と思っていることも少なくありません。
この記事では、立ち上がりでふらつきやすくなる理由、注意したいサイン、自宅でできる対策、早めに考えたい福祉用具を、現場でよくあるケースを交えながら解説します。
立ち上がり動作は転倒リスクが高くなりやすい
足の筋力が低下すると立ち上がりが不安定になる

立ち上がる時は、太もも、膝、腰などに大きな力が必要です。
筋力が低下すると、立ち上がる瞬間によろけやすくなります。
椅子から立てているように見えても、立ち上がった直後に体が揺れる場合は注意が必要です。
前かがみ姿勢でバランスを崩しやすい
立ち上がりでは、前へ重心を移す、手をつく、勢いを使うといった動作が重なります。
そのため、バランスを崩して転倒するケースも少なくありません。
夜間や寝起きはさらに不安定になりやすい
特に寝起きは、血圧変動、眠気、ふらつきが出やすく、立ち上がり動作が危険になる場合があります。
夜間トイレが増えている場合は、立ち上がりだけでなく、寝室からトイレまでの移動もあわせて見直すことが大切です。
こんな様子が増えたら注意したいサイン

- 手をつかないと立てない
- 「よいしょ」が増えた
- 立ち上がりに時間がかかる
- ソファから立てなくなる
- 前につんのめる
- 家具につかまる
- 一度立ってからふらつく
こうした状態が増えると、転倒リスクが高まっている可能性があります。
立ち上がったあとに廊下で壁づたいに歩く様子がある場合は、移動時の転倒リスクもあわせて確認しておきましょう。
ベッドや椅子から立ち上がる時のふらつきが強い場合は、手すりだけでなく高さ調整できる介護ベッドが役立つこともあります。具体的な選び方は介護ベッド(特殊寝台)の選び方も参考にしてください。
立ち上がった後に数歩ふらつく、家具を持ちながら移動する場合は、室内用歩行器が合うこともあります。家の中で使いやすいタイプは室内用歩行器おすすめランキングも参考にしてください。
立ち上がる時によろける場合は、手を置く位置が安定しているかが重要です。トイレ・玄関・ベッドまわりなど場所別に選びたい方は、介護用手すりおすすめ記事も参考になります。
立ち上がり時の転倒を防ぐ工夫
椅子やベッドの高さを見直す
低すぎる椅子や柔らかすぎるソファは、立ち上がりが不安定になりやすくなります。
高さを調整するだけでも、足腰への負担が減ることがあります。
手すりを使う
立ち上がり時は、ベッド横、トイレ、廊下との境目などに支えがあると安心しやすくなります。
手すりは「転びそうになってから」ではなく、ふらつきが増えてきた段階で考えても大丈夫です。
介護ベッドを使うことで楽になる場合もある

介護ベッドは、高さ調整や起き上がり補助によって、立ち上がり負担を減らせる場合があります。
寝起きにふらつきやすい方や、ベッドから立つ時に時間がかかる方は、早めに情報を知っておくと安心です。
ポータブルトイレを使うケースもある

夜間トイレまでの移動が負担になる場合は、ベッド近くへポータブルトイレを設置することで、移動距離や立ち上がり回数を減らせることがあります。
ただし、本人の気持ちに配慮しながら、無理にすすめすぎないことも大切です。
立ち上がりだけでなく、移動距離が短くなったり外出後の疲れが強くなったりしている場合は、車いすも選択肢に入ります。導入タイミングは車いすはいつから必要?を確認し、商品候補は車いすおすすめ5選も参考にしてください。
「まだ立てる」うちに環境を整えることが大切
立ち上がりでふらつきが増えていても、「まだ自分で立てるから大丈夫」と思ってしまう方は少なくありません。
ですが、手をつく、勢いが必要、一度立ってからふらつくという状態は、転倒リスクが高まり始めているサインでもあります。
転倒してから慌てるのではなく、椅子高さ、手すり、ベッド、動線見直しなど、安全に立ち上がりを続ける工夫を少しずつ考えていくことが大切です。
手すりの取り付けなどを検討する場合は、介護保険の住宅改修が使えることもあります。工事前の申請が必要なため、ケアマネジャーに早めに相談しておくと安心です。
立ち上がりの不安に加えてベッドからの起き上がりも気になる方は、ベッドから起き上がりにくくなったら?転倒予防の対策もあわせてご参考ください。
工事不要手すりの選び方・おすすめはこちらで確認できます。


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