「福祉用具をレンタルしたけど、うまく使いこなせていない」「もっと便利な使い方があるはず」と感じていませんか?
福祉用具実践関連記事の役割整理
この記事は「福祉用具を導入した後に、安全に使いこなすコツ」を確認する記事です。導入するか迷う段階では導入が早すぎる用具・遅すぎる用具、制度やレンタル対象は介護保険でレンタルできる福祉用具13種類、実体験ベースの本音は本当に役立った福祉用具を確認してください。
福祉用具は正しく使いこなすことで、介護する側もされる側も毎日の負担が大きく変わります。元福祉用具専門相談員として15年間、多くのご家族に使い方のコツをお伝えしてきた経験から、実践的なポイントを10個にまとめました。
コツ① レンタル前に「使う場面」を具体的にイメージする
福祉用具を選ぶとき、「なんとなく歩行器が必要そう」ではなく、「朝トイレに行くとき」「居間から台所への移動時」など、具体的な場面をイメージしましょう。場面を絞ることで、本当に必要な用具が見えてきます。
コツ② 高さ調整は必ず行う
歩行器・杖・手すりなどは高さ調整が命です。高さが合っていないと、かえって転倒リスクが高まります。目安は「立った姿勢で手首の高さ」。ケアマネジャーや専門相談員に確認してもらうのが確実です。
コツ③ 介護ベッドはリモコン操作を家族全員で覚える
介護ベッドのリモコン操作は、ご本人だけでなく家族全員が覚えておくことが大切です。緊急時に「操作がわからない」では困ります。配送時に業者から必ず説明を受け、メモしておきましょう。
コツ④ 車いすは「こまめに空気を確認」する
車いすのタイヤの空気が抜けると、走行が重くなり介護者の負担が増します。月に1回程度、タイヤの空気圧を確認する習慣をつけましょう。エアタイヤではなくノーパンクタイヤを選ぶという方法もあります。
コツ⑤ 歩行器は「前に出しすぎない」
歩行器を使うとき、前に出しすぎると前のめりになって転倒しやすくなります。一歩分だけ前に出すのが正しい使い方です。リハビリの専門家に一度正しい使い方を確認してもらうことをおすすめします。
コツ⑥ 手すりは「動線」に合わせて設置する
手すりは「なんとなくここに」ではなく、実際の動きに合わせた位置に設置することが大切です。立ち上がりの補助、廊下での移動、浴室など、動線を紙に書き出してから設置場所を決めましょう。
コツ⑦ スロープは角度が重要
玄関や段差用のスロープは角度が急すぎると危険です。一般的に車いすの場合は「1:12(高さ1に対して長さ12)」以下の角度が推奨されています。レンタル業者に相談して適切な長さのものを選びましょう。
コツ⑧ 定期的にケアマネジャーに「見直し」を依頼する
身体の状態は変わります。3〜6ヶ月に一度は福祉用具の見直しをケアマネジャーに依頼しましょう。状態が改善・悪化した場合、適切な用具も変わります。使わなくなった用具はすぐに返却してコストを削減できます。
コツ⑨ 困ったらすぐに専門相談員に連絡する
福祉用具専門相談員は納品後のサポートも業務の一部です。「使い方がわからない」「この用具が合わない気がする」と感じたら、遠慮なく連絡してください。定期的な訪問点検も義務付けられています。
コツ⑩ 家族みんなで「使い方の共有」をする
福祉用具の使い方は、介護に関わる家族全員で共有することが大切です。主介護者だけが知っていても、その人が不在のときに困ります。使い方をメモしてリビングに貼っておくなど、見える化しておきましょう。
まとめ:福祉用具は「使いこなして」初めて効果が出る
福祉用具は置いておくだけでは意味がありません。正しく・安全に・継続して使うことで、在宅介護の質が大きく上がります。
わからないことはケアマネジャーや福祉用具専門相談員に気軽に相談してください。専門家のサポートをフル活用することが、長く続く在宅介護の秘訣です。


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