トイレから立ち上がる時に、壁やドアを持つようになってきた。
トイレ後にふらつくことがあり、家族が支える場面も増えてきた。
そんな時に候補になるのが、立ち座りや方向転換を支える「トイレ用手すり」です。
ただ、トイレ用手すりは少しわかりにくい福祉用具です。置き型を買う方法、介護保険でレンタルする方法、住宅改修で壁に取り付ける方法があり、それぞれ制度の扱いが違います。
この記事では、トイレ用手すりと介護保険の関係、販売・レンタル・住宅改修の違い、選び方、補高便座やポータブルトイレとの組み合わせまでわかりやすく解説します。
トイレ用手すりは介護保険で使える?【結論】
トイレ用手すりは、置き型(販売)・レンタル・住宅改修の3つの方法があり、条件によって介護保険が使える場合があります。
ポイントは、「どの手すりを、どの制度で使うのか」を分けて考えることです。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 置き型手すり | 自費購入が中心 |
| 据え置き手すり | 介護保険レンタル対象になる場合あり |
| 壁固定手すり | 住宅改修対象になる場合あり |
先に確認しておきたいこと
トイレ用手すりは、見た目が似ていても制度上の扱いが変わることがあります。購入や工事の前に、次の点を確認しておきましょう。
- どの手すりでも保険が使えるわけではない
- 家の環境によって向き不向きがある
- 住宅改修は事前申請が必要な場合がある
- 据え置き型でもレンタル対象になるか確認が必要
- まず相談してから進めると安心です
自己判断で先に購入したり、工事を始めたりすると、介護保険の対象として扱えない場合があります。ケアマネジャー、地域包括支援センター、市区町村窓口、福祉用具事業者に確認してから進めましょう。
トイレ用手すりが必要になるサイン
トイレ用手すりは、完全に立てなくなってから使うものではありません。立つ時にどこかへ手を伸ばす場面が増えたら、見直しのタイミングです。

- 立ち上がる時によろける
- トイレ後にふらつく
- 家族が支えることが増えた
- 壁やドアを持って立っている
- 夜間トイレが危ない
トイレは、座る、立つ、下着を上げ下げする、方向転換するなど、意外と動作が多い場所です。狭い空間でバランスを崩すと、壁やドアに手をついても支えきれないことがあります。
現場の一言
「まだ立てる」ではなく、立つ時にどこかにつかまる場面が増えたら見直しのサインになることも多いです。
トイレ用手すりの3つの方法
トイレ用手すりは、大きく分けると「置き型の販売」「介護保険レンタル」「住宅改修」の3つがあります。

1. 置き型のトイレ用手すり(販売)
置き型のトイレ用手すりは、工事不要で設置しやすいタイプです。Amazonや楽天市場などでも購入でき、自費で試しやすいのが特徴です。
- 工事不要
- すぐ使える
- Amazon・楽天で購入できる
- 自費購入が中心
まず試したい方、一時的な不安がある方、工事をしたくない方に向いています。ただし、床スペースや便器の形によっては合わない場合があるため、サイズ確認は必要です。
2. 介護保険レンタルの据え置き手すり
据え置き型の手すりには、介護保険の福祉用具貸与としてレンタルできる場合があります。
- 福祉用具貸与の対象になる場合がある
- 月額負担で利用できる
- 状態変化に合わせて見直しやすい
継続利用を考えている方、身体状況の変化がある方、買い切りが不安な方に向いています。レンタル対象になるかは、ケアマネジャーや福祉用具事業者に確認しましょう。
3. 住宅改修で手すりを取り付ける
壁に固定する手すりは、安定感が高い方法です。条件に合えば、介護保険の住宅改修の対象になる場合があります。
- 壁に固定するため安定しやすい
- 長期利用に向いている
- 介護保険住宅改修の対象になる場合がある
毎日危ない方、長期利用を考えている方、立つ位置が決まっている方に向いています。工事前の申請が必要になる場合があるため、先に確認してから進めましょう。
現場の一言
手すりは「付ければ安心」ではなく、どこに手を伸ばすか・どこで立つかまで考えた方が失敗しにくいです。
トイレ用手すりの選び方
トイレ用手すりは、本人の立ち上がり方と家の環境に合っていることが大切です。

1. 立つ位置に合っているか
手すりは、本人が自然に手を伸ばす位置にあることが大切です。
- 便座の横に必要か
- 前方に支えが必要か
- 立ち上がる方向に合っているか
- 方向転換の時にも使えるか
手すりが遠すぎたり、体の向きに合っていなかったりすると、かえって使いにくくなることがあります。
2. 家の環境に合っているか
トイレの広さやドアの開き方、床スペース、壁の状態によって、使いやすい手すりは変わります。
- 壁固定できるか
- 床スペースは足りるか
- ドアや収納に干渉しないか
- 掃除や家族の使用に支障がないか
特に狭いトイレでは、置き型手すりを入れることで動線が狭くなる場合があります。
3. 補高便座やポータブルトイレと組み合わせるか
手すりだけでなく、高さを上げる・移動距離を減らすことも大切です。
便座が低くて立ち上がりにくい場合は補高便座、夜間の移動が危ない場合はポータブルトイレも選択肢になります。
現場の一言
手すりだけ増やしても、立つ高さが合っていないと使いにくいこともあります。
おすすめトイレ用手すり3選
ここでは、考え方を3つに分けて紹介します。Amazon・楽天の導線は、自費購入しやすい置き型タイプを中心に入れています。
1. 自費購入の置き型タイプ:山善 トイレ用手すり
工事不要で設置しやすい置き型タイプです。まず試したい方、工事を避けたい方、一時的に支えがほしい方に検討しやすい選択肢です。
- 工事不要で設置しやすい
- 自費購入で試しやすい
- トイレ横の支えを増やしたい方に向いている
2. 据え置きタイプ(レンタル想定):洋式トイレ用の据え置き手すり
継続して使う可能性がある場合や、状態変化に合わせて見直したい場合は、介護保険レンタルの据え置き手すりを相談してみましょう。
商品名だけで選ぶより、トイレの広さ、便器の形、本人の立ち上がり方に合うかを福祉用具専門相談員と確認するのが安心です。
3. 壁固定・住宅改修の考え方
毎日危ない、立つ位置が決まっている、長く使う見込みがある場合は、住宅改修で壁に手すりを取り付ける方法もあります。
壁固定は安定感が高い一方、工事前の申請や取り付け位置の確認が大切です。先に相談し、本人が実際に立つ位置を見ながら検討しましょう。
トイレ用手すりを使っても夜間の移動や便座までの動作が不安な場合は、ポータブルトイレも選択肢になります。具体的な候補はポータブルトイレおすすめ5選も参考にしてください。
手すりだけで解決しないこともあります
手すりは立ち座りを支える大切な用具ですが、排泄環境全体を見直した方がよい場合もあります。

- 便座が低いなら、補高便座を検討する
- 夜間トイレの移動が危ないなら、ポータブルトイレを検討する
- 暗さや段差があるなら、夜間照明や動線を見直す
- 福祉用具全体の導入タイミングも確認する
現場の一言
手すりがあっても、夜間移動・段差・排泄動線が危ないままだと転倒予防にはつながらないこともあります。
まとめ|トイレ用手すりは使う方法を分けて考える
トイレ用手すりには、置き型の自費購入、介護保険レンタルの据え置き手すり、住宅改修で取り付ける壁固定手すりの3つの方法があります。
どれが正解というより、本人の立ち上がり方、家の環境、使う期間、介護保険の使い方に合わせて選ぶことが大切です。
手すりだけでなく、補高便座で高さを上げる、ポータブルトイレで移動距離を減らす、夜間照明で足元を見やすくするなど、排泄環境全体で考えると失敗しにくくなります。
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