親がポータブルトイレを嫌がる理由と対処法|無理に使わせなくてもOK

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親にポータブルトイレをすすめても、嫌がられてしまう。

「まだ歩ける」

「部屋にトイレを置きたくない」

「そんなものは必要ない」

そう言われると、家族としてはどうすすめればいいのか悩みますよね。

夜間トイレでの転倒が心配。

でも、排泄の話題は本人も家族も言い出しづらいものです。

結論から言うと、ポータブルトイレを嫌がる高齢者は少なくありません。

無理にすすめるより、本人が受け入れやすい方法を探すことが大切です。

夜だけ使う、家具調タイプから始める、普通トイレと併用するなど、小さく始める方法もあります。

この記事では、親がポータブルトイレを嫌がる理由と、無理に使わせず受け入れてもらいやすくする工夫を介護家族向けにわかりやすく解説します。

親がポータブルトイレを嫌がる主な理由

ポータブルトイレに強い抵抗感を持つ人は少なくありません。

排泄はとても個人的なことです。

だからこそ、本人の気持ちや尊厳に配慮しながら考えることが大切です。

「まだ歩ける」と思っている

ポータブルトイレをすすめても、「まだ歩ける」と言う人は多いです。

昼間はトイレまで歩けている。

家の中ではなんとか移動できている。

そう感じていると、本人は必要性を感じにくいことがあります。

家族から見ると夜間のふらつきが心配でも、本人は「そこまで悪くない」と思っているかもしれません。

部屋に置きたくない

ポータブルトイレを部屋に置きたくない、という気持ちは自然です。

寝室や居室にトイレがあることに抵抗を感じる人は多いです。

見た目が気になる。

来客時に見られたくない。

生活の場に排泄用品を置くことが受け入れにくい。

こうした気持ちは、本人にとって大切な感覚です。

介護されている感じが嫌

ポータブルトイレを使うことに、介護されている感じを強く持つ人もいます。

「自分はもう普通のトイレに行けないと思われている」と感じる場合もあります。

家族は転倒予防のつもりでも、本人には自信を失う話として届くことがあります。

無理にすすめると、かえって拒否が強くなることもあります。

ニオイや見た目への抵抗

ポータブルトイレは、ニオイや見た目への抵抗も出やすい福祉用具です。

「部屋が臭くなるのでは」

「いかにも介護用品に見えるのが嫌」

そう感じる方もいます。

最近は家具調タイプや、見た目が落ち着いたタイプもあります。

ただし、本人の抵抗感がある場合は、見た目や置き場所も含めて相談することが大切です。

家族に迷惑をかけたくない

ポータブルトイレを使うと、家族に片付けを頼むことになると考えて嫌がる人もいます。

「迷惑をかけたくない」

「恥ずかしい」

「自分でなんとかしたい」

そうした気持ちから、親がポータブルトイレを拒否することがあります。

この場合は、本人を責めず、どの時間帯だけ困っているのかを一緒に確認していくことが大切です。

無理にすすめすぎない方がいい理由

家族としては、夜間転倒が心配で早めに使ってほしいと思うものです。

その気持ちは自然です。

ただ、ポータブルトイレを無理にすすめすぎると、ケンカになりやすいです。

排泄の話題は、本人にとってとてもデリケートです。

強くすすめるほど、恥ずかしさや抵抗感が大きくなることがあります。

また、本人が排泄自体を我慢してしまうこともあります。

トイレに行く回数を減らそうとする。

水分を控えすぎる。

夜に無理して一人で歩く。

こうなると、かえって体調や転倒リスクの不安につながる場合があります。

本人の自信低下につながることもあるため、無理に使わせるより、受け入れやすい形を探すことが大切です。

受け入れてもらいやすかった工夫

ポータブルトイレを嫌がる場合は、毎回使う前提にしない方が受け入れやすいことがあります。

必要な時間帯だけ、必要な場所だけから始める考え方です。

状態 合いやすい方法
夜だけ不安 夜間のみ使用
見た目抵抗が強い 家具調タイプ
移動が危険 ベッド横設置
まだ歩ける 普通トイレ併用

夜だけ使う方法もある

ポータブルトイレは、一日中使うものと決めなくても大丈夫です。

夜だけ使うケースもあります。

昼間は普通トイレまで歩けても、夜は寝起きでふらつきやすくなります。

足元が暗く、急いでトイレに行こうとして転倒しやすい時間帯でもあります。

夜間だけベッドの近くに置くことで、本人も家族も安心して休める場合があります。

「転倒防止」より「安心して休める」と伝える

家族はつい、「転ぶと危ないから」と伝えたくなります。

もちろん、それは大切な理由です。

ただ、本人には「もう一人でトイレに行けないと言われている」と伝わることがあります。

その場合は、「転倒防止」よりも「安心して休める」と伝える方が受け入れやすいです。

「夜だけ近くにあると安心かも」

「急がなくていいから楽かも」

「眠い時だけ使えるようにしておこう」

このように、本人の生活に近い言葉で伝えることが大切です。

家具調タイプから始める

部屋にトイレを置きたくない方には、家具調タイプを選ぶ方法もあります。

見た目が椅子に近いものや、部屋になじみやすいデザインのものもあります。

いかにも介護用品に見えることが抵抗になる場合は、見た目の印象を変えるだけで受け入れやすくなることがあります。

置き場所や目隠しも含めて考えると、本人の抵抗感を減らしやすくなります。

まずはレンタルや試用から始める

ポータブルトイレは、介護保険の福祉用具購入の対象になる場合があります。

レンタルできる用具とは扱いが違うこともあるため、まずはケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談するのがおすすめです。

展示品を見たり、座り心地や高さを確認したりするだけでも、本人の不安が減ることがあります。

いきなり「部屋に置く」と決めず、まずは情報を知るところから始めても大丈夫です。

トイレへ行ける時は普通トイレも使う

ポータブルトイレを使い始めたからといって、普通トイレをやめる必要はありません。

トイレへ行ける日は普通トイレを使う人もいます。

昼間は普通トイレ、夜だけポータブルトイレという使い方もあります。

「全部変える」のではなく、「不安な場面だけ助けてもらう」と考えると、本人も受け入れやすくなります。

ポータブルトイレ以外にも見直したいこと

夜間移動や排泄が不安な時は、ポータブルトイレだけで考えないことも大切です。

夜間照明を増やすだけで、トイレまでの移動がしやすくなることがあります。

手すりがあると、立ち上がりや方向転換が安定しやすくなります。

補高便座は、トイレでの立ち上がりがつらい方に合うことがあります。

介護ベッドは、寝起きや立ち上がりを楽にし、夜間の動き出しを支えやすくします。

動線整理も大切です。

ベッドからトイレまでの間に物がある、コードがある、マットがめくれていると、つまずきにつながることがあります。

歩行器が合う場面もあります。

トイレまでの移動でふらつく場合は、手すりや歩行器も含めて考えると安心です。

まだ早いかもと感じる段階でも、夜間の移動が不安になってきたら早めに環境を見直しておくと安心です。

夜間移動や排泄が不安な時に参考になる記事

夜間トイレでふらつきがある場合は、まず移動の危険を整理しておくと考えやすくなります。

夜間トイレが危険になってきた時の対策

トイレでの立ち上がりがつらい場合は、補高便座も選択肢になります。

補高便座はいつから必要?

寝起きや立ち上がりが不安な場合は、介護ベッドの導入タイミングも確認しておくと安心です。

介護ベッドはいつから必要?

手すりをすすめても本人が嫌がる場合は、無理に工事しない考え方も参考になります。

親が手すりを嫌がる理由と対処法

トイレまでの移動や歩行器の導入に抵抗がある場合は、こちらの記事も参考になります。

親が歩行器を嫌がる理由と対処法

まとめ

親がポータブルトイレを嫌がるのは、珍しいことではありません。

「まだ歩ける」と思っていたり、部屋にトイレを置きたくなかったり、恥ずかしさや見た目への抵抗があったりします。

排泄は本人の尊厳に関わることです。

家族としては転倒が心配でも、無理にすすめすぎると逆効果になることがあります。

まずは夜だけ使う。

家具調タイプを検討する。

普通トイレと併用する。

情報を知るところから始める。

このように、小さく始める方法もあります。

ポータブルトイレは、できなくなった人だけのものではありません。

夜間に安心して休むための選択肢の一つです。

本人の気持ちを大切にしながら、無理のない方法で環境を整えていきましょう。

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