『手すりを付けたのに、親は転んだ』|介護福祉ナビの本

『手すりを付けたのに、親は転んだ』表紙 - 元福祉用具専門相談員が教える 介護保険の住宅改修と手すりの選び方

『手すりを付けたのに、親は転んだ』表紙(元福祉用具専門相談員が教える 介護保険の住宅改修と手すりの選び方)

介護福祉ナビの本/第1作

手すりを付けたのに、親は転んだ

元福祉用具専門相談員が教える
介護保険の住宅改修と手すりの選び方

著:マッツ(介護福祉ナビ)
Kindle版(電子書籍)/¥500
約93,000字・全8章+巻末資料

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「先月、手すりを付けたばかりなんです。それなのに、また転んで」

元福祉用具専門相談員として15年、在宅のお宅にうかがってきた中で、私がいちばん多く聞いた言葉です。

工事は済んでいます。介護保険も使いました。ケアマネジャーにも相談して、業者にも来てもらった。やるべきことは、ちゃんとやったはずなのです。それでも親御さんは転んでしまう。

答えは、一行に尽きます

手すりを「場所」で決めてしまったからです。

工事業者は「場所」で考えます。ここに手すりを付けます、で終わります。けれど福祉用具専門相談員は「動作」で見ます。立つ、向きを変える、持ち替える——人は場所では転びません。動作で転びます。

本書は、その見方を家族の方にお渡しするために書きました。

手すりを付けても転ぶ。では、転倒予防とは何か

手すりを付けることが転倒予防だと思われがちですが、そうではありません。

私が現場で見てきた中で、「付けたのに転んだ」原因として最も多かったのは、手すり以外のことでした。スリッパの脱ぎ履き。トイレの敷き物。夜の暗さ。急いでいたこと。

つまり転倒予防とは、手すりを増やすことではありません。その方が一日の中で不安定になる瞬間を見つけて、そこを支えるか、あるいはその瞬間そのものを減らすことです。

玄関に椅子をひとつ置く。便座を高くする。履物を替える。——支えを足すより、必要な支えを減らすほうが早いことがあります。しかも、ほとんどお金がかかりません。

本書は、手すりの本でありながら、手すり以外の答えも同じ重さで書いています。

この本で分かること

  • 転びやすい動作と、家族でもできる見つけ方
  • 玄関・廊下・トイレ・脱衣所と浴室、それぞれで実際に起きていること
  • 介護保険の住宅改修20万円のしくみと、絶対に外せない「着工前の申請」
  • 工事とレンタルの分かれ目。なぜ「迷ったら先に借りる」が正しいのか
  • 手すりを付けたのに転ぶ、7つのパターンとその直し方
  • 親が嫌がるときに、通る伝え方と通らない伝え方
  • 申請でつまずく8つの場面と、その避け方

目次

はじめに
1章 まだ早い、と思っているうちに
2章 20万円の仕組みを、正確に知る
3章 「場所」ではなく「動作」で考える
4章 場所別に見る(玄関・廊下・トイレ・脱衣所と浴室)
5章 工事か、それ以外か
6章 付けたのに転ぶ
7章 親が嫌がるとき
8章 申請の流れと、つまずき
巻末 退院前チェックリスト/家族が使える「聞く言葉」一覧

家族が使える「聞く言葉」を、全部まとめました

巻末には、本文でお伝えした質問を、言う相手ごとに一覧にしてあります。

ご本人に、病院の方に、ケアマネジャーに、工事の業者に、福祉用具の事業所に——それぞれ何と聞けばいいのか。実際に相談の場に立ったときは、そのページを開いてください。

私は今、手すりを売っていません

この本を書いている現在、私は福祉用具の販売にも、住宅改修の工事にも関わっていません。

だから遠慮なく書けました。工事をしなくてもいい場合を。レンタルで足りるなら、レンタルで。手すりより先に、履物を替えるほうが早いなら、そう書きました。

こんな方に

  • 親の家に手すりを付けようとしている
  • 付けたのに、また転んだ
  • 親が嫌がって、話が進まない
  • 介護保険の住宅改修を使いたいが、何から始めるか分からない
  • 親の退院が決まって、家の準備を急いでいる

読む前に、ひとつだけ

介護保険の住宅改修は、お住まいの市区町村(保険者)によって運用が違います。必要な書類も、写真の求められ方も、支払いのしかたも変わります。本書はその前提を「はじめに」で先にお伝えしたうえで、どこを見て、誰に何を聞けばよいかをお渡しする形にしています。

実際の判断は、必ず担当のケアマネジャーや市区町村の窓口にご確認ください。

著者

マッツ/介護福祉ナビ 運営。福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、介護支援専門員、介護職員初任者研修。福祉用具の選定、住環境の整備、退院支援などに15年以上携わる。プロフィールはこちら

本を読む前に、ブログでも読めます

本書のテーマにあたる内容は、当ブログでも記事として公開しています。まずはこちらからどうぞ。

※本書は電子書籍(Kindle版)です。Kindle端末のほか、スマートフォン・タブレット・パソコンの無料Kindleアプリでもお読みいただけます。
※本書に書かれた制度の内容は、お住まいの市区町村によって運用が異なることがあります。実際の判断は、必ずケアマネジャーや市区町村の窓口にご確認ください。

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